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安堵の模索
そもそも人はどのような空間を好むのか。また、その理由は何か。
人は生まれながらにして自らの命が脅かされないよう防衛を行なっている。
それは何千年と前から繰り返された野生の思考の上に成り立っている。
かつて人は厳しい自然との格闘の中で、建築によって閉じることでそれらを排除した。
それは身を守るためのシェルターであり、文化を育むための家である。
また、人との深い関わりがあった場所では、島は海によって。田舎は距離によって。街は城壁によって閉じられていた。
閉じられた空間は私たちへの認識を保ちながら、安堵の場を提供してくれる。
日常の生活風景をよく観察してみると、ひとつひとつが無意識に行われる防衛行為の積み重ねではないかと考えるようになった。
電車の中で隅を背後に立ってみたり、河川敷で距離をとって座ってみたり、秘密基地をつくってみたり、
この些細な動作の中には、自分の快適な空間を守るという意志が働いている。
閉じ方から考えることは、人が本能的に求める安心感が自然な振る舞いや外部との関わりにつながると考えた。
そこで安堵を手掛かりに大きく閉じることによって小さく開く、5つの空間モデルを提案する。
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