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  • 執筆者の写真kuroko

仮設のちから


今年も福岡県糸島市でサンセットライブ2019が開催された。2日間を通して多くの観客が訪れ、各々お気に入りのアーティストが奏でる音に酔いしれた。


私もその中の一人だ。


好きで好きでたまらなく、仕事中も、通勤時間中も聴き続けたあの歌が生で間近で聴けるとあって、すぐにチケットの予約をした。


野外フェス初参加の私は、会場に着くやいなや、その会場の空気感に心を奪われた。


入場待ちの行列と駐車場を区画するオーナメントは個性豊かな柄の生地で作られており、まるでビキニが並んで出迎えてくれているようだった。


すべての構成材料が野外フェスという性質上、2日間用の簡素な材料で出来ていた。


普段、10年20年という長い時間を持たせることを前提に考える私たちではなかなか採用できない、布やビニールを多用していて、建築を超えた、えも言われぬ開放感を覚えた。


同時にこれが、明後日には撤去されてしまうんだ、という哀愁も感じ、なんだかとても愛おしい感じがしたりして。


仮設だからこそできること、恒久的なものにはない柔らかさのようなものを感じた1日でした。


久家 孝允 / takayoshi kuga

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